私は透明な盾を構える

大盾は防御範囲に優れるが死角が多い。透明なら死角が少ない。

未成年になりすますということ

左手で目を隠している女子学生

「iStock.com/kimberrywood」

最近、中学生3人がSNSで知り合った男子大学生から金品を騙し取ろうとして転落死させるという事件がありました。

その最初の接触のため、SNSで行われたのが ”なりすまし” です。

中学生らは架空の人物である17歳の女性になりすますことで、犯行を行なったとされています。

現実世界で考えると、中学生が大学生から金品を騙し取ろうとするという事件には少し違和感を覚えます。

一体、現場では何が起こっていたのか、私の推測を交えて話したいと思います。

なぜ逃げなかったのか?

まず、この事件を聞いたときに『逃げる』という選択肢を取らなかったのはなぜだろうと考えた方もいるでしょう。

中学生らは「未成年者に手を出すと犯罪になる」と脅すことで金品を騙し取る予定だったそうです。

つまり、男子大学生に対して逮捕される可能性を示唆し、恐怖心を煽ることで正常な判断力を鈍らせた可能性があります。

また、男子大学生が逃げようとした際、力ずくで阻止された可能性も否定できません。

つまり、正常な判断がしづらい状況だった、もしくは、逃げることを阻止されたと考えるのが妥当でしょう。

被害に遭わないために

まずは、ネットの危険性を理解することが大切です。

SNSは多くの人が集まる場所であり、その中には悪意を持った人が含まれている場合もあります。

知らない人とメッセージのやり取りをする場合は、相手のプロフィールやメッセージの内容に不審な点がないか慎重に判断する必要があるでしょう。

実際に会う場合は、見通しの良い公共の場所を選び、事前に友人や家族などにその場所と時間を知らせておくことが望ましいです。

また、可能なら複数人で会うことも検討しておきましょう。

とはいえ、なりすましの可能性を考慮し、極力会わないというのがベストプラクティスと言えるでしょう。

さいごに

今回の事件は、SNSを利用する際の危険性と、私たちが取るべき対策の重要性を改めて感じさせるものでした。

正直、逮捕された中学生らの計画性や行動力など、本当に自分達だけで企て、実行したのか気になるところではあります。

背後にいる何者かが詐欺の手口を吹聴した可能性も考えられます。

SNSでのメッセージのやりとりには、くれぐれもご注意ください。