みなさんは、Googleマップの『タイムライン』機能をご存知でしょうか?
これは、過去の移動履歴を記録し、地図上で振り返ることができる機能です。
自分がいつどこで何をしていたか記録したい場合に便利です。
ですが、これを悪用してターゲットの行動パターンを監視するという手口が存在します。
これは、監視アプリをインストールさせるより手軽で、バレにくいという意見もあります。
実際のところどうなのか、私が使ってみた感想も交えてお伝えしたいと思います。
タイムラインの設定方法
まず、Googleマップのタイムライン機能は初期設定でオフになっており、設定変更しない限り、勝手に情報が取得されることはありません。
この機能を利用するには、以下の設定が必要です。
- ロケーション履歴をオンにする
- デバイスの位置情報をオンにする
- バッテリーセーバーをオフにする
ロケーション履歴というのは、Googleアカウント側の設定で、これをオンにすると移動履歴と経路が自動で保存されるようになります。
残り2つの設定は、デバイス側の設定となります。
タイムラインで出来ること
タイムラインで出来ることは、以下のとおりです。
- 過去に訪れた場所を地図上で確認できる
- いつ、どこで、どれくらい滞在したかを確認できる
- 徒歩、自転車、車、公共交通機関などの移動手段を確認できる
正確性は、まずまずといったところで滞在場所や移動手段など、Googleマップ側で把握できない場合もあります。
その場合は、自分で編集し、正しい情報に書き換えることで、正確な行動パターンを記録することができます。
タイムラインの悪用
通常、第三者がタイムラインを悪用することは難しいです。
なぜなら、第三者がタイムラインの設定を行うには、まずデバイスの画面ロックを突破する必要があるからです。
以前の記事でも触れましたが、デバイスのパターン認証を単純なものに設定していたり、ショルダーサーフィンによって盗み取られない限り、画面ロックは簡単に突破されません。
以下、該当の記事。
さらに、タイムラインを有効にするために必要な「ロケーション履歴をオンにする」を設定すると、後日Googleから設定変更メールが送信されます。
そこには、「2024年3月25日 0:14 日本標準時にロケーション履歴をオンにしました」というような詳細な情報が記載されます。
また、調べてみるとロケーション履歴をオンにしていると、定期的にメールが送信されるようで、不倫調査やストーカーなどの目的で勝手に設定変更されたとしても、本人が気付く可能性は高いと言えます。
さいごに
Googleマップのタイムライン機能は、詳細な行動パターンを記録するため、悪用される危険性があると指摘されることがあります。
一方、悪用するにはいくつかの障壁があり、長期に渡ってターゲットの行動パターンを把握するというのは困難と言えます。
ですが、画面ロックを設定していない人、単純な解除パターンを設定している人、メールをこまめに確認しない人などは、この被害に遭う可能性があることをお忘れなく。
自分の身を守るために、タイムラインの危険性について知識を深め、セキュリティ対策を講じることをお勧めします。