私は透明な盾を構える

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エイプリルフールが引き起こすSNSトラブル

フェイクニュースと書かれたキーボート

「iStock.com/mrgao」

先日はエイプリルフールということもあり、Xでは一般ユーザーだけでなく企業アカウントによる”ネタポスト”もたくさん見受けられました。

例えば、「天下一品がラーメン店を引退して唐揚げ専門店になる」という内容のポストや、「プッチンプリンのあたまだけが発売される」という内容のポストなどがありました。

これらには、「#エイプリルフール」というハッシュタグが付いており、多くのユーザーはこれがネタであると認識していたことでしょう。

ですが、これに気付かず信じてしまったがために、トラブルになったケースも見受けられました。

今回は、SNSで情報を正しく受け取ることの重要性について考えてみましょう。

批判が起きていたポスト

今年のエイプリルフールで批判が起きていたのは、ケンタッキーフライドチキンによる以下の投稿です。

念の為言っておきますが、これは”ネタポスト”です。

リプ欄では、「実際に買いに行ったら、やっていなかった」という報告もありました。

そのリプライさえも、エイプリルフールの嘘であった可能性もありますが、このポストが紛らわしいものであったことは明白でしょう。

企業側の対策は?

リプライや引用ポストなどで指摘されていましたが、分かりやすい嘘にするために以下のような改善点があったでしょう。

  • 価格を1億円など法外な値段にする
  • 開催時刻を午前4時など不自然な時間にする
  • 場所を存在しない店舗や不自然な場所にする

さらに指摘されていたのが、Xの仕様で長文投稿は一部が隠された状態でタイムラインに表示されるという点についてです。

今回の場合は、「#エイプリルフール」という一番重要なハッシュタグが「さらに表示」をクリックしないと見られない状態になっていました。

この点も併せて、今回のポストはネタポストなのかどうか判断しづらいものであったと言えるでしょう。

情報を鵜呑みにしないために

SNSは、多種多様のユーザーが自由に情報を発信できる場です。

そこには、情報の正確性に欠けるポストもたくさん紛れています。

情報が正しいものかどうかを判断するために、情報の出所はどこなのか、同じような情報を発信している人はいるかなど、ファクトチェックが重要となります。

普段からの心がけで情報を鵜呑みにしない習慣を身につけ、正しく情報を受信できるようにしたいですね。

さいごに

企業の広報アカウントというのは、複数人で運営されるのが一般的です。

よく言われるのが、性別や年齢の違う複数の人の目でチェックするべきということです。

これにより、トラブルを未然に防げる可能性が高まるのですが、今回はこれがうまく機能しなかったか、管理体制に問題があったかというところなのでしょう。

現代において企業イメージは特に重要で、このような些細な問題が不買運動など、最悪な状況を引き起こすトリガーになっているということを企業は再認識しておくべきでしょう。