SNSで「パスワードの使い回しはやめましょう」や、「サイトごとに複雑なパスワードを設定しましょう」というような注意喚起を目にすることがあります。
その度に「そうだよなぁ」、「良くないよなぁ」と思いつつ画面スクロールしている方はいませんか?
その理由は、おそらくこうでしょう。
- 複数のパスワードを覚えるのが大変だから
- 忘れたときにログインできなくなるのが面倒だから
以前の私もそうでした。
しかし、セキュリティリスクを避けるためには、これらの不便さを乗り越える必要があります。
この記事が、あなたのパスワード管理を見直すきっかけになればと思います。
パスワードの使い回しがダメな理由
結論から言うと、パスワードを使い回しているサイトの内、ひとつでも情報漏洩した場合に全てのアカウントが危険に晒されるからです。
情報が漏洩する理由は、サイト側に問題がある場合もあれば、ユーザー側に問題がある場合もあります。
以下は、パスワードが流出する原因の例です。
- フィッシング詐欺によって盗み取られる
- マルウェアに感染することで盗み取られる
- サイトのセキュリティ上の脆弱性によって漏洩する
- セキュリティ対策が十分でない公共Wi-Fiを使うことで盗聴される
- 人間の心理を悪用されることで直接的にパスワードを教えてしまう
- 安易なパスワードを設定しているため推測されてしまう
二要素認証を導入すればアカウントの不正ログインを防げる可能性が高まりますが、100%完全に防げるわけではありませんので、適切なパスワード管理も大切です。
パスワードの管理方法
パスワードは、パスワードマネージャーを使って管理するのが望ましいです。
パスワードマネージャーを使うと、そのアカウントにログインするためのパスワードさえ覚えていれば、他のパスワードを一切覚える必要がありません。
「そのアカウントが乗っ取られたらお終いじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、複雑なパスワードを設定し、二要素認証を導入していれば、その可能性は低いです。
ちなみに、仮にパスワードマネージャーのサーバーがハッキングされたとしても、すぐにパスワードが流出することはありません。
通常、このような機密情報は暗号化された状態でサーバーに保管されます。
つまり、暗号を解読できなければ元のパスワード情報は取得できないということになり、ハッキングにより情報が漏洩したという報道を受けた後でも落ち着いてパスワード変更を行えば基本的に問題ありません。
パスワードを外部のWebサービスで保管することに抵抗を持つ方もいるかもしれませんが、パスワードをパスワードマネージャーを使って管理するというのは現代の常識になりつつあります。
この機会に、パスワードマネージャーの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
さいごに
今回は、パスワードを使い回すことの危険性と、適切なパスワード管理についてまとめました。
この記事を通して、少しでもパスワード管理の重要性を感じてもらえたなら幸いです。
突然、アカウントが乗っ取られるということがないよう、事前の対策を怠らないようにしましょう。