私は透明な盾を構える

大盾は防御範囲に優れるが死角が多い。透明なら死角が少ない。

風が吹けば詐欺師が儲かる

契約を勧める人と断る人

「iStock.com/takasuu」

突然ですが、『風が吹けば桶屋が儲かる』という言葉を知っていますか?

この言葉は、一見無関係に思える事象が連鎖的に影響を及ぼし、最終的に予想外の結果を生み出すという意味のことわざです。

これは詐欺の世界でも似たようなことがあるようで、Xで悪質業者に関する以下のポストが目に止まりました。

これは、悪質業者による高額請求を目的とした詐欺で、”風が吹けば桶屋が儲かる” ならぬ ”風が吹けば詐欺師が儲かる” と言えるでしょう。

他にどんな手口があるの?

似たような詐欺として、地震や洪水、豪雨などの自然災害の後に家屋の修理や点検を申し出て高額な料金を請求するなどがあります。

さらに、偽の保険に勧誘したり、被災者になりすますことで義援金や寄付を募るといった手口も存在します。

どれも、被害者の不安や混乱に付け込んで不正に利益を得ようとする卑劣なものです。

特に、自然災害の後は情報が錯綜し、正確な判断ができない場合があります。

詐欺師は、そのような状況を狙ってくるということを知っておきましょう。

どう対処すればいい?

まずは、冷静になることです。

信頼できる情報源から、確かな情報をもとに判断しましょう。

上記のポストにも記載されてありますが、家屋修理などの契約には特に以下の3つに注意してください。

  • 急かされてもその場で契約しない
  • 契約する場合は複数社から見積もりを取る
  • 警察相談ダイヤルや消費者ホットラインで相談する

義援金や寄付については、以下の2つを心がけましょう。

  • その団体や募金活動が信頼できるものかどうか確認する
  • 電話やメール、SMSを使った勧誘には特に注意する

義援金や寄付を送る場合に、個人情報を求められる場合があります。

これは多額の寄付をした場合に、一定の条件を満たすと所得税や住民税を減税される寄付金控除というものに関係します。

この寄付金控除を受けるには、領収書を発行する必要があり、そのために個人情報が必要となります。

もし、寄付をしようとする団体が詐欺団体だった場合、お金と個人情報を盗まれることになるので、信頼できる団体かどうかの確認は非常に重要です。

さいごに

これらの詐欺に遭わないために、まずは知ることです。

自然災害の被害に遭って冷静な判断ができない状況、早く助けたいという一心から情報確認を怠る状況、そのような心の不安定な状況を詐欺師は狙ってきます。

このような被害に遭わないためにも、日頃からの備えと正しい知識が不可欠です。

パニックなってしまうような状況でも警戒心を持ち、正確な情報を得る努力を忘れないようにしたいところですね。